ニューヨーク駐在の時代(その4)
私が富士通の駐在事務所にいた60年代の終わりから70年にかけて、IBMがまさにコンピュータ業界に王者として君臨していた。
IBMシステム/360シリーズが全盛で、競争相手は「BUNCH」とも呼ばれ、Burroughs,UNIVAC,NCR,CDC,Honeywellと数は多かったが、この5社が束になってもIBM1社にかなわないほどであった。
そのころは、ニューヨーク郊外のIBMの工場や研究所に、我々でも簡単に訪問することができた。
富士通の名前もまったく知られておらず、訪問先で、
「What kind of business you are in?」と聞かれて、
「Computer business.」と答えると、
「What is your company name?」
「Fujitsu Limited」
「???・・・Good luck.」と激励されるといった具合であった。
まさに、巨人と小人の関係であったが、我々の大きな夢と目標になる。
10数年後のIBMと富士通の争いを考えると、夢のような時代であった。
そのころの小さな富士通のコンピュータ事業は、事業にかかわったメンバのメチャクチャなガンバリとお客様,そして競争相手に育てられたと実感する。
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