ニフティ会議
ニフティでは四半期に一回、約500名の全社員が出席する「ニフティ会議」を開催している。
この会議の目的は社員全員の情報共有である。
ニフティの経営方針や進むべき方向、四半期ごとのBB会員数、売り上げ、利益などの経営状況、推進中の重点プロジェクトのねらいと進捗状況、さらには社員の意識調査、アンケート結果とその対策などいろいろなテーマが討議される。
決して、経営トップからの通達ではなく,情報を社員全員で共有することを目的としている。

社長賞表彰式の模様
ニフティのある大森ベルポートビルの二階に「いすゞホール」と呼ばれる500人入れるホールがある。
ニフティ会議はこのいすゞホールで社員全員参加で行われる。
ニフティ会議は私が社長に就任して以来開催しており、すでに六回を数える。
実は、ニフティ会議のやり方は米国のあるソフトハウスをお手本にしたものである。
私は富士通時代、米国、ロサンゼルスにあるソフトハウスのChairmanを三年勤めたことがある。
一般に米国の企業は社員に対して、契約ベースで、成功報酬制度は進んでいるが、厳しくなると、すぐレイオフするなど冷酷であるといわれている。
日本の企業は家族的で暖かく、社員を大切にすると言われているが、本当であろうか。
少なくとも、このソフトハウスは社員を大事にするという点で見習うことが多かった。
私の三年間のChairmanの経験も忘れられないものである。
よいものは素直に、取り入れるべきと考え、米国で習ったよい点を取り入れ、「ニフティ会議」を行っている。
「ニフティ会議」のハイライトは年二回行われる社長賞の表彰式である。
この表彰も米国のソフトハウスから習ったものである。
米国のそのソフトハウスでのCEO特別賞に、40歳代の女性が選ばれたことがある。
事前に彼女は受賞のことを知らされていなく、普段着で出席しており、大変びっくり、涙いっぱいに大感激していたことが忘れられない思い出である。
彼女はそのソフトハウスのパソコンの面倒を見るプロで、開発部隊や本社でのパソコンのトラブルを一手に引き受けていた縁の下の力持ちである。
彼女は朝5時に出社して、7時までに自分の仕事を片づけ、昼間はパソコンの面倒を見るため、全社を駆け回っていたのである。
このときの全社会議は、いつもより大変盛りあがったことはいうまでもない。
ニフティの社長賞は「CS賞」、「収益貢献賞」、「創造・開発賞」、「功労賞」、「優秀品質賞」の5つの賞で「ニフティ会議」の当日その場で受賞者が発表される。
ノミネートされたプロジェクトはわかるが、どのプロジェクトが受賞するかは事前にはわからない。
私は表彰状は嫌いである。何かお上が「よくやった。ほめてつかわす。」と下々に下さるような雰囲気になる。
私が何でこのプロジェクトが社長賞に選ばれたのかを説明して、記念のガラスのモニュメントとかなりの額の現金の入った金一封を受賞者に渡す。

記念のガラスモニュメントと金一封
私は毎回この「ニフティ会議」が大変楽しみである。
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